テンプライソギンチャク(Tempuractis rinkai)は、2018年に新種記載されたムシモドキギンチャク科に属する小型のイソギンチャク[1]。ノリカイメン科のカイメンと共生しており、オレンジ色のカイメンの中から赤色の触手を覗かせる姿がえびの天ぷらを思わせることからテンプライソギンチャクと命名された[2]。 体長は成体でも3-4ミリメートルしかない。 カイメンの出水孔の脇に埋没するように棲息しており、刺激を受けるとカイメンの中に完全に隠れてしまう[2]。 本種とカイメンは、単に本種がカイメンの組織の隙間に入り込んでいるというレベルではなく、本種の外胚葉から出た繊毛が撚り合わさってカイメンの上皮に陥入しており、その結合は非常に強い。 また、自然下では必ず共生した状態で発見され、それぞれが独立した姿は確認されていない。 このため、本種とカイメンの間には、非常に強固な共生関係があると推測さ