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  • 沖縄縦貫鉄道で「整備新幹線方式」を検討。内閣府最新調査、B/Cに課題 | タビリス

    沖縄縦貫鉄道計画の調査で、内閣府が2022年度の報告書を公表しました。新たな沖縄振興基方針が決定して初めての報告書で、「整備新幹線方式を参考にした制度」について検討し、論点が整理されました。 沖縄鉄軌道調査 内閣府では、沖縄島に鉄軌道をはじめとする新たな公共交通システムを導入するための基礎調査(沖縄鉄軌道等導入課題検討調査)を2012年度から行っています。いわば、「沖縄縦貫鉄道」に関する調査ですが、その2022年度の調査報告書がまとまりました。 内容を紹介する前に、まずは、これまでの調査で固まったルート案(基案)を振り返ってみます。 沖縄縦貫鉄道の想定区間は糸満市~名護市の約80kmです。那覇市と名護市を約60分で結ぶことを目標としています。 南の起点である糸満市から、那覇市、宜野湾市、沖縄市、うるま市を経て、西海岸の恩納村に転じ名護市に至る「線」と、那覇空港へ分岐する「空港接続線

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  • 「青春18きっぷ」で東京~大阪を旅行する方法【2024年版】。JR普通・快速で約9時間! | タビリス

    青春18きっぷ」を使った東京~大阪間の旅行法を、2024年3月ダイヤ改正を反映した最新版で解説します。青春18きっぷ1日分2,410円相当で旅行できます。 なお、当記事は初心者向けです。熟練の鉄道ファンには、ご存じのことしか書いてありません。 JR全線乗り放題 「青春18きっぷ」は、JR全線の普通・快速列車が乗り放題のきっぷです。5日分12,050円で販売しており、1日あたり2,410円です。発売期間は春・夏・冬の学休期のみで、春の利用期間は3月1日~4月10日です。 利用期間内なら1日ずつ使えるので、帰省など、滞在期間を挟んだ往復旅行にも威力を発揮します。東京~大阪間の場合、普通・快速列車を使えば1日の行程に収まるので、青春18きっぷ1日分2,410円相当で旅行できます。 「青春18きっぷ」の基ルール ・日全国のJRの普通列車と快速列車(新快速など含む)に乗り放題の切符です。 ・新

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  • 全国ローカル私鉄「輸送密度ワーストランキング」。2000未満の路線全リスト | タビリス

    ワースト3、それぞれの事情 私鉄各社のなかで、2019年度の輸送密度がもっとも低かったのは、阿佐海岸鉄道の135。同線は2021年にDMVに転換されていて、地域輸送と観光アトラクションを融合したような交通機関に形を変えています。 2番目に輸送密度が低かったのは、南阿蘇鉄道の151。こちらは2016年熊地震の影響で立野~中松間が不通となっているという状況によるものです。なお、151という数字は、運行している中松~高森間の営業キロを基に計算しています。 南阿蘇鉄道は、現在復旧作業が進められていて、2023年夏に全線で運転再開する見込みです。全線復旧すれば輸送密度は改善するでしょう。ただし、被災前の数字でも500を下回っており、どこまで回復するかは見通せません。 3位は紀州鉄道で、輸送密度は205。言わずと知れた不動産会社の路線で、広告的な意味合いもあって運行しています。営業キロは2.7kmと

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  • 鉄道ローカル線、地方自治体のスタンスを読み解く。論点はどこにあるのか | タビリス

    国土交通省がローカル鉄道路線の見直し方を検討する会議の2回目会合を開催しました。地方自治体へのヒヤリングが主な内容ですが、自治体の地域鉄道に対するスタンスはさまざまです。論点をみてみましょう。 地方自治体へのヒヤリング 国土交通省は、ローカル鉄道路線の見直し方を検討する会議を2022年2月にスタートしました。「鉄道事業者と地域の協働による地域モビリティの刷新に関する検討会」(以下、地域モビリティ検討会)と題するものです。 その第2回会合が3月3日に開かれ、地方自治体へのヒヤリングとアンケート結果が公表されました。 自治体へのヒヤリングは近江鉄道に関連する滋賀県と、中国地方のローカル線を抱える広島県に対して行われました。両県とも知事名義で資料を提出しています。順に見て行きましょう。 滋賀県の指摘 滋賀県の資料は、主に近江鉄道の経営問題から上下分離に至る経緯を説明しています。 まず、近江鉄道に

    鉄道ローカル線、地方自治体のスタンスを読み解く。論点はどこにあるのか | タビリス
  • ローカル線、輸送密度2000人以下で法定協議か。国交省「地域モビリティ検討会」資料を読み解く | タビリス

    国交省がローカル鉄道路線の見直しを検討する会議を立ち上げました。公表された資料を読み解くと、国交省が考える「ローカル線問題の着地点」が見えてきそうです。 国土交通省は、ローカル鉄道路線の見直し方を検討する会議を2022年2月14日にスタートしました。「鉄道事業者と地域の協働による地域モビリティの刷新に関する検討会」(以下、地域モビリティ検討会)と題するものです。 この検討会の開催趣旨は、「鉄道事業者と沿線地域がローカル鉄道の置かれた現状について危機認識を共有し、相互に協力・協働しながら、いかにして利便性・持続性の高い地域モビリティを再構築していくか」について検討するものです。そして、「国としてどのような政策をとっていくべきか」についても審議します。 ポイントは「地域モビリティの再構築」という点でしょう。「地域鉄道の再建」ではないことに、まずは留意しなければなりません。ローカル鉄道のバス転換

    ローカル線、輸送密度2000人以下で法定協議か。国交省「地域モビリティ検討会」資料を読み解く | タビリス
  • 陸羽西線「2年間運休」が心配な件。ミニ新幹線化計画も頓挫して | タビリス

    陸羽西線が2022年のゴールデンウィーク明けから、2年以上の長期運休に入ります。道路トンネルの工事による危険を避けるためです。利用者の少ないローカル線の長期運休と聞くと将来が心配になりますが、大丈夫でしょうか。 道路トンネル工事で JR東日は、2022年5月14日から、陸羽西線全線において全列車を約2年間にわたり運休すると発表しました。同線古口~高屋間のトンネル直下に交差する形で、高屋道路の高屋トンネル(仮称)を掘削することが決まり、その工事期間中の安全を図るためです。 高屋道路は、高規格道路の「新庄酒田道路」の一部です。新庄酒田道路は国道47号線のバイパスで、すでに新庄古口道路や余目酒田道路など一部区間で供用が開始されています。全線開通すれば新庄~酒田間約50kmが高規格道路でつながります。 画像:国土交通省東北地方整備局報道発表 3mの距離で交差 高屋道路は戸沢村古口付近のバイパスの

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  • 金沢市LRT/BRT計画の詳細。北陸鉄道の維持策も議論へ | タビリス

    金沢市で、新しい交通システムとして、LRTまたはBRTの導入を進める議論が始まりました。計画の詳細をみてみましょう。 長年にわたり議論 金沢市では、長年にわたり、市街地に新しい交通システムを導入する検討がおこなわれてきました。2017年2月には、「新しい交通システム検討委員会」が提言書をとりまとめ、「金沢港-金沢駅-香林坊-野町駅の都心軸」を基ルートと定めています。この提言書は「地上走行を基としたシステム」の導入が望ましいと指摘、導入に向けた環境整備を整えていくべき、とまとめました。 これを受け、金沢市では2017年度から「金沢市都心軸交通環境整備検討委員会」を設置し、交通量などの調査や、バス専用レーンの時間帯の拡大などの実験をおこなってきました。 こうした施策を経て、2021年5月25日に新たな有識者会議として「新しい交通システム導入検討委員会」を設置。次世代型路面電車(LRT)とバ

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  • JR東日本が「非電化、単線化」を推進へ。ローカル線の設備をスリムに | タビリス

    JR東日が、ハイブリット車などの投入により電化設備を撤去したり、複線区間を単線化するコスト削減策を打ち出しました。ローカル線での設備のスリム化を進める考えです。 決算説明会資料で JR東日は、4月30日に2021年3月期の決算説明会資料を公表。そのなかで、経営体質を抜的に強化する構造改革の一つとして「設備のスリム化」を挙げました。 輸送設備のスリム化の具体策として記されたのが、「電車をハイブリッド車等に置き換え、架線や変電設備等を撤去」すること。そして、「単線化等により、線路や信号設備等を撤去」することの二つです。 文字通り解釈すれば、「非電化・単線」を推し進める施策とも受け止められ、ちょっとした驚きです。それぞれ、どのようなことをJR東日が検討しているのか、推察してみましょう。 画像:JR東日2021年3月期決算説明会資料 架線・変電設備の撤去 まず「架線・変電設備の撤去」につ

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  • 東急新横浜線に「新綱島駅」。「高輪ゲートウェイ騒動」で新駅名のトレンドは変わったか | タビリス

    東急新横浜線の新駅名が「新綱島駅」に決まりました。駅名公募をしましたが、オーソドックスな仮称が、そのまま正式名称となります。駅名公募と言えば「高輪ゲートウェイ騒動」が思い浮かびますが、最近の新駅名のトレンドに影響を及ぼしているのでしょうか。 2022年度下期開業予定 東急新綱島駅の立地は横浜市港北区綱島東一丁目。東急新横浜線の日吉~新横浜間に設けられます。東急新横浜線は、新横浜駅で相鉄新横浜線と接続し直通運転する計画で、2022年度下期の開業予定です。 「新綱島駅」の名称は計画時からの仮称です。2020年8月から9月にかけて、港北区関係者を対象に駅名公募をおこないましたが、東急はこのほど、「新綱島駅」を正式名称とすると発表。結果として仮称通りの名称となりました。 駅名公募については、「新綱島駅」「東綱島駅」「その他」の三択で、「その他」の場合だけ駅名案を記すという仕組みでした。「新綱島駅」

    東急新横浜線に「新綱島駅」。「高輪ゲートウェイ騒動」で新駅名のトレンドは変わったか | タビリス
  • 沖縄縦貫鉄道計画で高速AGTとHSSTが候補に。内閣府最新調査 | タビリス

    沖縄縦貫鉄道計画の調査で、内閣府の新たな報告書が公表されました。導入するシステムとして、高速AGTやHSSTが検討対象にくわわっています。詳しい内容をみてみましょう。 2010年度から調査 内閣府では、沖縄振興特別措置法に基づいて、鉄軌道をはじめとする新たな公共交通システムの導入に関する基礎調査を2010年度から行っています。その2019年度の調査がまとまりました。 近年の調査を振り返ってみますと、2017年度調査では、モデルルートや概算事業費などについて精査し、詳細な運転計画の想定を示しました。つくばエクスプレスを念頭に置いた「鉄道」と、最高速度100km/hの「トラムトレイン」を想定した路線案などが明らかにされています。内容詳細については、『内閣府「沖縄縦貫鉄道計画」の全詳細。リニアやトラムで検討中』記事をご覧ください。 2018年度調査では、基案(うるま・国道330号・西海岸ルート

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  • 「全長66kmの新幹線」が2022年秋に誕生。長崎新幹線、在来線と乗り継ぐリレー方式で開業へ | タビリス

    九州新幹線西九州ルート(長崎新幹線)の開業時期が2022年秋頃に決まりました。武雄温泉駅で乗り継ぐリレー方式による暫定開業です。鉄道・運輸機構などが明らかにしました。 土木工事はほぼ完了 九州新幹線西九州ルート(長崎新幹線)は、武雄温泉~長崎間約66kmが建設中です。2022年度中の開業を目指して工事が進められてきましたが、鉄道・運輸機構とJR九州は、開業時期が2022年秋頃になると発表しました。 現在の工事状況は、トンネルや橋梁といった土木工事は完了しつつあり、軌道・電気・駅舎建築工事などに移行しているところです。 これらの工事完了後には、新幹線施設の検査や走行試験、乗務員の訓練運転、国土交通省による完成検査等がありますが、それらのスケジュールは見通せるため、2022年秋に開業見込みと公表したものです。 開業日など詳細は明らかではありません。長崎新幹線開業によるダイヤ改正で、長崎・佐世保

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  • 横浜「上瀬谷ライン」の概要。上瀬谷通信施設跡へ、2027年開業目指す | タビリス

    横浜市の米軍上瀬谷通信施設の跡地と相模鉄道瀬谷駅を結ぶ新交通システム「上瀬谷ライン」の概要が判明しました。2022年の事業着手を目指します。 旧米軍通信施設の開発にあわせ 横浜市の旧米軍上瀬谷通信施設は、横浜市旭区と瀬谷区にまたがっていた、在日アメリカ海軍基地の施設跡です。総面積240万平米に及ぶ広大な土地で、2015年6月30日に日へ返還されました。 この旧上瀬谷通信施設では新たな土地利用による開発が予定されていて、そのアクセス手段として建設されるのが「上瀬谷ライン」(仮称)です。相鉄線瀬谷駅周辺から旧上瀬谷通信施設跡地の間に、中量軌道輸送システムを整備します。 横浜市は、旧上瀬谷通信施設の開発で国際園芸博覧会(花博)やテーマパークの誘致などを目指しており、上瀬谷ラインは、それらの利用客へのアクセス手段となります。また、横浜市郊外部の新たな活性化拠点の形成に資することも目的としていま

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  • 黒部峡谷鉄道の先の上部軌道に乗れる! 「黒部ルート」受け入れ拡大へ。 | タビリス

    黒部峡谷鉄道の欅平より先、黒部ダム方面に抜けるルートの受け入れ拡大が検討されていることがわかりました。富山県と関西電力が協議中です。 知られざるルート 黒部観光といえば、立山黒部アルペンルートが有名です。ロープウェイ、ケーブルカー、トロリーバスなどを乗り継いで、富山県の立山から黒部ダムを経て、長野県の信濃大町に至るルートです。北アルプスを横断する、世界的にみても大規模な山岳観光コースとして知られてきました。 しかし、実は黒部ダムに至る道筋は、もう一つあります。宇奈月から欅平を経て黒部ダムへ至る「黒部ルート」です。 宇奈月~欅平間のうち、現時点で一般開放されているのは、宇奈月温泉から欅平まで。この区間は、黒部観光鉄道で乗車できます。 その先、欅平駅から黒部峡谷鉄道の工事用線(下部軌道)、竪坑エレベーター、関西電力黒部専用鉄道(上部軌道・地下トロッコ列車)、インクライン(ケーブルカー)、専用地

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  • 東京メトロ「豊住線」建設へ動き出す。都が事業枠組みを決定へ | タビリス

    東京メトロ有楽町線・豊洲~住吉間の建設計画について、東京都が事業枠組みの決定を2018年度中に目指します。いわゆる「豊住線」が、建設に向け動き出しそうです。 東京メトロとも協議へ 東京メトロ有楽町線・豊洲~住吉間(豊住線)の計画は、1972年の都市交通審議会答申第15号で豊洲~住吉~押上~亀有間が盛り込まれたのが最初です。その後、永らく動きがありませんでしたが、2016年の国土交通省交通政策審議会答申に豊洲~住吉間が改めて記載され、江東区の強い建設運動もあり、着工への期待が膨らんでいます。 2018年6月29日には、東京都の長谷川明副知事が江東区を訪れ、山崎孝明区長らに豊住線について事業枠組みを年度内にとりまとめる方針を伝えました。 日経済新聞6月30日付によりますと、東京都は豊住線について「需要予測や収支計画、採算性などを分析し、国や東京メトロなどの事業者と協議」する方針を示し、費用分

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