ソフトウエア開発会社が運営する「シッターズネット」には、全国の約1万人が利用者登録し、約5000人がシッター登録していた。 インターネット上には、同様に無料で登録できるベビーシッター紹介サイトが複数存在している。利用者の記入欄には、「5歳の女の子のシッターを探している」「娘の幼稚園への送迎を希望」などと書き込まれ、シッター登録者が返答して報酬などを決める仕組みだ。 ベビーシッターになるには特別な資格も、自治体への届け出なども必要ないということも問題の背景にある。公益社団法人「全国保育サービス協会」(東京)は、独自に資格認定試験を実施し、昨年10月現在で約1万2000人が資格を取得しているが、「資格がなくても営業はできる。個人であずかっている人もいて実態は分からない」とする。