アタシ社を三崎にうつして初の刊行「写真集 南端」がやっと発売できた。 三浦の人びとを撮り続けてきた写真家 有高唯之さんの処女作を作れたのは本当に嬉しかった。カルチャー誌をはじめ、ポートレイト写真も数多く撮ってきた写真家だからこそ切り取れる「表情」を、毎回見るたびに背筋がのびた。目の奥に潜む、その人の「芯」みたいなものに触れる瞬間、写真の力に心底尊敬した。 三崎での写真展「南端」レセプションも終わり一段落。当日は120名以上に来ていただいて、軽いお祭り状態だった。かもめ児童合唱団、日本人女性初のサックス奏者 朝本千可さんのライブも最高だった。地元の人たちと、地元の食材を囲んでお祝いする。そこに閉じられた感覚はなく、「お祭り」のような雰囲気がある。みんなでひとつのことを祝う。ただただ単純なことが、風通しよく心地いい。この町は「祭り」を中心に物事が動くから、筋が通っていて、気持ちのいいものを好む