「発生」から「廃棄」まで――6つのライフサイクルを把握する:紙、空間、時間――3つの無駄をなくす文書管理 ご存知だろうか? 紙文書には「発生」から「廃棄」まで6段階のライフサイクルがあるのだ。無駄のない管理はライフサイクルを把握することから始まる。 文書には「発生」から「廃棄」に至るライフサイクルが存在する。文書情報マネジメントとは、一言でいえば文書のライフサイクルを確実かつ効率的に管理し、最適化することといえるだろう。まずは、文書のライフサイクルと文書情報マネジメントの概要を確認しよう。 文書のライフサイクルと文書情報マネジメント 文書のライフサイクルは、「発生」→「伝達」→「活用」→「保管」→「保存」→「廃棄」という順になっている(図1)。「保管」と「保存」についてすでに詳しく述べたが、今回は全体について見ていこう。企業や行政機関の文書管理規則や規定などは、このライフサイクルに沿って章