一時期、私は給料の殆どをオーディオに注いでいた時期があった。まだオーオタという言葉が浸透する前。その頃の愛読書は「HiVi」で、毎週ハードオフを回るのが楽しみだった。元々、電化製品が好きだし、高校では電子工学を学んでいたので、ハマる素質は十分にある。 オーディオ製品が持つ一種独特の格好良さ。機能美。高級感。雑誌のレビューにより物欲は刺激され、次第に金銭感覚は狂っていった。高給取りでもないのに1万円のケーブルを5本揃えたりしていた。 今や懐かしきあの日々を振り返り、いかにして呪いが解けたかを書いてみる。 オーディオの魅力 基本的に今でも電化製品が好き。技術者が丹精込めて作り上げた機械は格好いい。アンプやスピーカーの外観は美しいので眺めているだけで楽しいし、中の技術を考えるのも好きだ。 性能を比較して楽しむのは趣味の醍醐味。車やバイク、ゴルフクラブと同じように所有欲も湧く。より性能の良い製品が
外注化が進む「現場に近い仕事」 続いての「会社の不可逆過程」は「外注化」です。会社の中のさまざまな業務は、はじめはその会社にしかできない付加価値の高い内容だったものが次第に多数の人ができるように標準化され、「付加価値の低い仕事」となって、関連会社やサプライヤへの外注が進むようになっていきます。 会社の業務はいわゆる「ノンコア業務」から順番に外注化が進んでいきます。何重もの 複雑な多層下請け構造 で有名な建設業界はもとより、「ITゼネコン」とも表現されるSI(System Integration)業界においても、実際にプログラムを行っているのは関連会社や協力会社の場合がほとんどですし、あるいはテレビ番組の制作や旅行会社の現地ガイドなど、いわゆる「現場に近い仕事」ほど外注化は進行しています。 もちろんこれは、経営的には意味があります。ある程度定型化されて、他社に対しての差別化要因とは関係ない業
最近、様々な企業の広報部門の方々と雑談をさせて頂く機会が増えているのですが、大手メディアへの失望というようなお話を伺うことがあります。 どちらかというと、最近失望したというよりも、そもそも期待してないことが多いという話だったりもしますが。 どういうことかというと、たとえば、外国企業の場合であれば、CTO等が来日して記者発表会を開催したときに、何も理解していない記者が来て質問をするときの話だったりします。 記者発表会に来た記者が、そもそもその発表会を開催している企業について何も理解しておらず、とりあえず質問はしてみるものの、その回答を聞いても理解できないので質問が続かないことも多いようです。 で、どうするかというと、記者発表会の後に、その企業の広報部門の人々が記者とマンツーマンで会社の概要からはじまり、その記者が行った質問と回答の意味を説明するという時間を取って、やっと小さな記事にしてもらえ
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