■ アフガニスタンでNGOスタッフが殺害された一件は、まことに残念である。報道から垣間見る限りは、このスタッフは、「善意の日本人」を体現しているところがある。現地住民には、「日本人の善意」は明らかに伝わったはずである。だから、現地住民の手で葬儀が営まれることになったそうである。このスタッフにとっては、「男子の本懐」であろう。 しかも、このスタッフは、五年余り現地に溶け込んで活動していた「歴戦の勇者」である。大した知識も装備も持たずイラクに乗り込んで結局、何もしなかった過日の「自称、ボランティア」とは質的に異なる、そして、農業技術指導おいうのは、相応の「特殊技術」である。要するに、こういうNGOは、「外交官ができないことを手がけている」のであるl。 現在の日本は、何でも「国家」や「民族」という枠組に物事を収斂させて語る段階にある国家ではない。色々な人々の「さまざまな活動」が、全体として「日本
最近読んでる本 BACK TOP 「アフガニスタンの仏像は破壊されたのではない 恥辱のあまり崩れ落ちたのだ」 モフセン・マフマルバフ 現代企画室 2001 2002/05/23 この本、知ってはいたのだが今まで読まなかった理由は、タイトルがあまりにセンチで胡散臭いと思ったから。しかし先日ニューヨークに行った関係でやっと 『現代思想』の2001年10月臨時増刊(総特集「これは戦争か」)を借りてきたところ、このエッセイの抜粋が載っていたのだった。何となく読み始めたの だが、危惧していたべっちゃり感はそれほどではなく、かなり良質な文章である。そこで全部読んでみたくなって図書館から本を借りてきたというわけだ。 著者のマフマルバフはイランの超有名映画監督らしい。彼はイラン人だが、今までアフガニスタンを題材にした映画を2本撮っていて、そもそもアフガニスタン に関
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