在日日系子弟の教育と日本の学校:人材育成システムの視点から 関口知子 南山短期大学 問題は、人ではなくシステム 2004年末現在、外国人登録者数は36年連続で過去最高を更新し、197万3747 人となった。およ そ65人に1人が外国籍住民となった日本社会において、子ども世代の人口動態に着目すると、「国籍」 による「日本人」・「外国人」の二分法では捉えきれない層、即ち日系人や国際結婚の子どもたちに代表 されるような「日本人」と「外国人」の「境界空間」に位置づけられた子どもたちの存在が顕在化している (関口、2003)。そうした子どもたちの中には、日本国籍を持つ者、外国籍の者、二重国籍状態の者、無 国籍で登録されていない者がおり、その言語文化的背景や家庭環境も様々だが、「単一言語・単一文 化の国民」が前提の日本の公教育システムは、多様なかれらの存在を受け止めきれずにきた。かれらの 多くは、「違
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