地域医療の担い手を育成し、道内の医師不足解消を目指そうと、道教育委員会と北海道大医学部、札幌医科大、旭川医科大は29日、「連携と協力に関する協定書」に調印した。 道教委は今年度から、旭川東など9道立高校を「医進類型指定校」とし、教員1〜2人を追加配置するなど、生徒の医学部進学指導を強化した。協定により各大学が派遣する医師や研究者による講演、医大生との交流などを行い、生徒が意欲と目的意識を持って勉強に取り組めるようにする。 調印式で、北大の本間研一医学部長、札幌医科大の今井浩三学長、旭川医科大の吉田晃敏学長は、それぞれ「医師や研究者になるには知的能力だけでは不十分で、人間への理解、共感が必要だ」「高校生が地域医療への理解を深める契機としたい」「高校、大学、医療現場の連携で『ふるさと医療人』の育成に取り組む」と述べ、連携強化に期待感を示した。 ◇ 協定に基づき、道教委は8月11〜14日、高校2