図書館でもセクハラ!!−あなたもねらわれている−残念なことだが,今日の図書館ではセクシュアル・ハラスメント(性的嫌がらせ)はめずらしいことではない。セクハラには,上司と部下といった職員相互のセクハラと,利用者の関与するものとがあるが,以下に紹介するのは,米国における後者の例である。 利用者によるセクハラとしては,図書館の女性職員に見せつけるために,出納台に羞恥心を感じさせるような図版資料を卑猥なメッセージ付きで開けておく,図書館のあちこちをうろつき,女性職員をじっと見つめ続ける,あるいは男性の利用者が女性の利用者をしつこく誘って勉強の邪魔をする,等の事例が報告されている。 こうした図書館におけるセクハラには,次のような共通点が挙げられる。第一に,問題の行為がセクハラかそうでないかを見極めるのが難しい場合が多い。第二に,そもそもセクハラに対して行動を起こすことと図書館サービスを提供することと