「学級崩壊」とは?「荒れ」の質が変化している… 文部省(当時)が、「学級崩壊」に注目したのは1997年のことです。文部省が研究を委嘱した「学級経営研究会」は99年に最終報告を提出し、その中で、いわゆる「学級崩壊」を「学級がうまく機能しない状況」と定義しました。 「子どもたちが教室内で勝手な行動をして教師の指導に従わず、授業が成立しないなど、集団教育という学校の機能が成立しない学級の状態が一定期間継続し、学級担任による通常の手法では問題解決ができない状態に立ち至っている場合」を指しているとしました。 こう定義がされてから、すでに20年以上が経ちました。はたして「学級崩壊」の状況や質は、当時と比べて変化したのかどうかをここでは明らかにしたいと思います。 私たちが「子どもの荒れ」と聞いて、真っ先に思い浮かべる状況は、教師の指導に対して、強い言葉で反抗する、激しく物品を損壊するなどという状況でしょ