現在、全結婚70万組の約3分の1、25万組が離婚していますし、さらに同数以上の既婚者が現状の結婚生活に不満を抱いていると考えられることは第3部で述べた通りですので、離婚数や結婚への不満の多さに鑑みると、結婚生活を劇的に良い方向に変える魔法のような万能薬はないです。 もし普遍的な解決策を見つけ出したら、ノーベル平和賞ものですね。 ただ、こう考えたら愛情をすり減らすことはないだろう、こう考えることができたら離婚は減るだろうという考え方というものは存在します。どのように考えれば結婚生活は長持ちするのかという理論的な処方箋です。 大きく分けて全部で5つありますが、今回はその1番目。「幸せな結婚」の意味から、論理的に入って解説します。 「幸せな結婚」とは、 ●結婚に対して過度の期待をしない(期待値を下げる) ●自分を過小評価するか、相手を過大評価すること、またはその両方 という2点を実行するというこ