村上春樹の「1Q84」がいまだに売れてるらしい。流行りものには一応眼を通しておこうと、アマゾンの古本セクションを見たが、あまり新品と値段がかわらない。(追記:今知ったが、1Q84 はいまだに完結していないのだった) 村上春樹は「羊をめぐる冒険」あたりで少々辟易し、その後は二年ほど前にロング・グッドバイの訳本を読んだぐらいだ。なんで辟易したのか、というのはよく判らない。なんかようわからん仄めかしみたいな話ばっかりなので、嫌になったような気もする。 ネット上の書評を読んでみると、「1Q84」はまさしくそういう仄めかしの集大成みたいな話らしい。途中で放り出すことになるのもなんなので、リハビリ気分で少し前の作品である「ねじまき鳥クロニクル」を選んだという言うわけである。もちろん、古本コーナーでかなり安く買えたというのがそのメインの理由。 何しろ、結構厚いハードカバー三分冊である。これは間違いなく挫