【北京=朝田憲祐】中国当局が7月から国内で販売されるパソコンへの搭載を義務づける「有害サイト」の検閲ソフトは、「天安門事件」など政治的に敏感なキーワードを入れると、強制的に回線が切れることが22日、分かった。 同ソフトを使ってみたところ、「六・四(天安門事件) 破壊」や「共産党 迫害」「ヌード」という言葉で検索すると、「この情報は有害! 間もなく遮断される!」と表示が出て=写真、朝田憲祐撮影、数秒後に画面が閉じた。 また、横綱朝青龍関の写真が表示されなかったり、米プロバスケットボールリーグ(NBA)のサイトが閲覧できなかった。画像全体のうち肌色が占める部分が多い写真を、わいせつ画像と誤認するらしく、毛沢東や〓小平氏の顔写真など国家指導者でさえも表示されなかった。開発費に四千万元(約六億円)をかけたといわれる割に、ソフトの性能は低いようだ。