パソコンにはオーバークロックという裏技がある。処理能力を左右するCPUやグラフィックスチップなどの処理速度(クロック)を引き上げることで、パソコンのパフォーマンスアップを図るチューニングだ。 メーカー保証から外れた使い方になるので、引き上げすぎて動作が不安定になったりオーバーヒートしたりしても自己責任。それでも人気は根強く、自作パソコン用のパーツにはオーバークロック向きの機能を備えた製品が少なくない。各国のマニアがクロックアップを競う世界大会も頻繁に開催されている。 オーバークロックの世界にいる数少ないプロ 今回インタビューした清水貴裕さん(31歳)はそのオーバークロックの世界にいる数少ないプロだ。世界大会の賞金は多いところで1万ドル程度(約112万円)。しかし、優勝を狙うためには自前で膨大な数のパーツを調達して選別しなければならない。その費用は300万円とも400万円ともいう。何をどう頑
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