「身体のかかえる言語化(意識化)不可能なものが、私たちの生存の少なからぬ部分を根拠づけている。」(兵頭 2004) 「この身一つで」 嵐・二宮和也さんのジャニーズ論に、「普通の男の子たちがある一定の条件を満たすと神格化する、(コンサートは)その条件の一つ」という言葉があります。 「普通の男の子」に舞台装置や衣装、楽曲、観客といった、あらゆる人の手が加えられることによって、舞台の上の「神」として絶対的な存在になる。 しかし、ひとたびステージを降りたタレントたちはまるで本当に「普通の男の子」のように気さくで等身大で、それが私たちに親近感を覚えさせる。(もちろん、スターである時点で「身近」でも「普通の男の子」でもないのだけれど、画面の前の私たちにそう思わせる力がある) ステージ上で歌って踊る「神」としてのジャニーズは、作曲家、演出家、照明、衣装、マネージャー、コンサートスタッフ…といった多くの人