愛する家族や恋人、友人を亡くし、ぽっかりと空いてしまった心の穴を、人はどのように癒すのだろう。写真を眺めたり、生前の思い出に浸ったり、仕事に打ち込んだりと、対処法は人それぞれだが、母親を亡くした中国のある男性は、「母親の携帯電話に電話をかけ続ける」という方法で心の穴を埋めていた。周囲から見れば、少し奇異にも映るこの行動。しかし、その先に待ち受けていたのは、幸せな“奇跡”だった。 中国紙三湘都市報によると、湖南省岳陽平江県で暮らす28歳の羅さんは、大学入試に失敗した後、お金を稼ぐために広東省珠海市に働きに出た。故郷と離れて暮らすことになった羅さんは、実家の両親のこと――特に胆嚢炎を患っていた母親のことを常に気にかけており、いつでも連絡が取れるようにと、携帯電話を購入してあげたそうだ。 羅さんはいつも電話をかけて母親を励ましてきたが、昨年4月、腫瘍の悪性転化を招き入院。それからわずか5か月後に
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