5日午前4時25分ごろ、青森県八戸市鮫町の蕪島(かぶしま)にある蕪嶋神社で「感知器により火災信号を受信した」と警備会社から八戸広域消防本部に通報があった。県警八戸署によると、木造平屋建て約280平方メートルが全焼した。けが人はなかった。県警は社殿内部から出火したとみて調べている。 蕪島は、冬から夏にかけて集まるウミネコの繁殖地として知られ、同市を代表する観光地。1922年に国の天然記念物に、2013年に三陸復興国立公園の一部に指定されている。 神社は標高約17メートルの頂上部にあり、東日本大震災では津波被害を免れていた。毎日参拝しているという近所の男性(76)は「あっという間に燃え広がった。ショックだ」と話した。