ロシア極東地域では近年、大企業や政府関係者の住宅需要が増加し、新築・中古住宅の市場価格は緩やかな上昇傾向にある。 一方、原油価格の低迷に比例して、2014年から急激に進んだルーブル安が、不動産購入の絶好の機会になっていると言える。回復後のキャピタルゲインへの期待で、不動産を購入する投資家も増えているのだ。 ロシア極東の玄関口といわれている「ウラジオストク」。 この地は、2012年に開催されたAPEC(アジア太平洋経済協力)サミット時に、プーチン大統領がこのサミットを成功させるべく、公共事業や民間からの投資をあわせて約1兆8,000億円という巨額の費用を投じた。その時に建てられた「金角湾横断橋」や綺麗に整備された「ウラジオストク市内の広場」は、それを物語っているといえる。 その結果、この町は5年間で「東の玄関口」たるにふさわしい姿へと変貌を遂げたのだ。その影響もあってか外資を呼び込める環境が