『麒麟がくる』明智光秀、織田信長 (前回のあらすじ:1573年晩夏、戦国時代に転生した姑オババと歴女アメリッシュ。アバターとなった戦国時代の母娘カネとマチを生かすため兵隊になる決意をした。明智光秀の足軽小頭である古川久兵衛の下で働く。彼と共に信長に会いに向かい、朝倉軍に巻き込まれ逃亡した) 織田信長の謎 ずっと不思議に思っていることがある・・・ 1573年晩夏、名門朝倉家の嫡男義景が今でいう自死するまで、後4日。 織田信長は大嶽砦を落とすことで、朝倉義景が戦わずして敗走すると読んでいた。 「朝倉義景が逃げたとき、すかさず追撃してトドメをさせ!」 信長の指示は明確で、その先陣として佐久間信盛、柴田勝家、羽柴秀吉、滝川一益、丹羽長秀という織田軍配下の主な武将が名を連ねた。 彼らは山田山に陣をはった。朝倉軍が逃げるなら、その道筋にあり、追撃するには最高の位置だったんだ。 一方、信長は大嶽砦を夜に