政治と宗教の話はご法度と言われていたのも昔の話で、今時のネットには政治的話題が氾濫していて、ネットでしきりに語られていた「ネットと現実の区別を付けろ」という言葉が過去の彼方に霞んで見える。より露骨に政治運動が浸透して、より生々しい現実が近づいただけに見える。 どこのSNSにいても、どのサイトでも、どの動画サイトでも、本来必要のない政治的中傷や、政治的賛辞を見かける。なんでも“アベ”か“マスゴミ”のせいにしたがる。面白くもないのにページや動画の内容を政治になぞらえて得意げになっている。寝てろ。 インターネットで、嬉々として政治の話を持ち出すような人は元々そんなにいなかったと思う。 もともと、そんなにみんな政治に興味などなかったはずである。それがいつしか政治の話を興奮気味にするようになった。 たとえば、父親がそうだ。ネットを与えて以来、暇さえあればどこかで吹き込まれた野党と外国人への“批判”を