バツイチ、バツニ、バツサンでしたなんて、今ではさほど珍しくもなく、「ふうん」と聞き流す程度だが、別れた後でも元夫や元嫁に会い、一緒にメシ食ったり、セックスしている人って結構いるんだろうな……ということに気付くのは、自分もそうなってしまったときである。 時が流れて、わだかまりの解けた頃に、相手の姿を見てしまうと、よっぽど最悪な別れ方をしていない限りは、未練が心のどこかに残っていて、それが、自分が弱くなっているときや、一人の人生に虚しさを感じ始めているときに、この心を掴もうとしてくる。 もし、相手に恋人や家族がいないのならば、簡単なことだ。戻りたいのなら素直に、あの頃へ戻りたいと言えればいいのに、それが言えないのは、結局なにも変わっていない自分を知っているから、同じことを繰り返すだけなのが怖いだけで、相手へ抱く感情はなにも変わっていない。 結局、別れた元夫を超えるほどの、強い愛情を、今後誰かと