予約真っ白で途方に暮れてたあの日 あれから4年経ちました…。 あの日の記憶はハッキリと覚えています。 鈴の宿 登府屋旅館の遠藤直人です。 あの日。 3月11日。 宿で留守番をしていたら、いきなり揺れました。 あとで震度5強と知りましたが、当時は、「揺れが続くな。動画でも撮ろうかな」というくらいの余裕がありました。 揺れが収まり、館内をチェックして、こけしが倒れる程度の被害。 「たいしたことなくてよかったなー」と思って、テレビを見たら愕然としました。 ドンドン水かさが増え、堤防からあふれる海の水。 家とともに畑を流れ走る真っ黒な津波。 夜になっても赤々と燃える町。 現実とは思えない、信じられない災害の映像ばかりでした。 そして、起こった原発事故。 旅館は未来が見える商売です。 絶望的な状況で、予約はすべてキャンセル。 商売がどうこうよりも、日本はどうなるのか不安になりました。 予約がないとい