阿蘇大橋が崩落したため、立野地区(写真右奥)の子どもたちが通学できなくなっている(国土交通省提供、20日午後撮影) 写真を見る 写真を見る 熊本地震で熊本県南阿蘇村の阿蘇大橋が崩落したため、地元の立野(たての)地区の小中学生約50人が通学できない状況に陥っている。いずれも対岸の南阿蘇西小、南阿蘇中にスクールバスで通っていたが、大橋方向の国道が寸断、近くに橋もない。来月9日から再開予定の両校への通学は事実上、不可能という。村教育委員会は村外への“集団転校”も含めて検討を始めた。母親や住民の間には「ここに住み続けられるのか」と動揺と不安が広がる。 村教委などによると、立野地区は約350世帯・約860人が暮らし、小学生約30人、中学生は約20人。村内の小学5校、中学1校はすべて川を挟んだ阿蘇山側にあり、立野から南阿蘇西小は約7キロ、南阿蘇中は約6キロ。スクールバスで10分程度だった。 16日