現地再建されたマルハニチロ新石巻工場。今年4月に操業を始めた。設備は最新鋭に変わってもおばちゃん従業員は変わらない=15日、宮城県石巻市 (川村寧撮影) 「三度目の正直」も実らなかったと聞き、マルハニチロ石巻工場(宮城県石巻市)の工場長(当時)、山口龍一(59)はがっくりきていた。 平成25年冬。 同社は東日本大震災で被災した工場の現地再建に向け、国庫補助金の交付を申請していた。申請は3回目。国は1、2回目に続き、首を縦に振らなかった。 補助金交付には再建を目指す被災地の各企業から申し込みが殺到していた。国は資金力の乏しい中小企業を優先させ、大手企業を後回しにした。補助率は3分の1。水産業界最大手とはいえ、公的資金に頼らない自力再建は難しい。 撤退。 石巻市に進出して70年近く。地元で「ニチロさん」と親しまれた歴史に終止符を打つ漢字2文字が山口の脳裏をかすめた。 本社も閉鎖に傾いていた。補
「ルールを作って皆で守る。そして生まれた利益はきちんと平等に分配する。答えはとてもシンプルだ。しかし実に難しい。我々も苦労の連続だった」 8月上旬。ノルウェー西部の漁業都市・ベルゲンに拠点を構える同国最大の漁業販売組合「Norges Sildesalgslag」を訪ねた。組合の実質トップを務めるクヌート・トルグネス氏に成功する漁業の秘訣について聞くと、上のような答えが返ってきた。 大学出身のエンジニアが漁師志望 ノルウェーは2017年の水産輸出額が1000億クローネ(約1兆4000億円)前後と、10年前の約3倍まで拡大する見込み。最新テクノロジーを駆使するサーモン養殖に並び、漁業の急成長を支えているのが、サバやタラなどの漁獲だ。 Norges Sildesalgslagはサバやアジなどを漁獲する遠洋漁業者をとりまとめており、組合員の平均年収は50万~60万クローネ(約690万~830万円)
東日本大震災から5年、福島原発の破壊で多大な影響を受けている地域を除けば、被災地の復興は少しずつ進んでいるように見えます。土地のかさ上げや高台の宅地整備ができた地域では、仮設住宅に暮らす人々の「自宅」への移動がようやく本格化しています。三陸海岸の主力産業だった水産加工業も、工場を再建できたところは、従業員を再雇用し生産ラインを稼働させています。 とはいえ、住居や雇用を求めて別の地域に移った人々をどうやって元の地域に戻すのか、仮設から脱出できそうにない貧困層をどうするのか、子どもから大人まで広範囲に残る「心の傷」をどう癒すのか、工場は再開したものの売り上げが震災前に戻らない企業をどう支援するのか、などといった課題が新たに生まれているのも事実です。こうした課題にどう取り組むのか、震災復興は第2のステージに入ったと見るべきでしょう。 どこの海岸線にも築かれている防潮堤のように、被災地では建設土木
これは、東日本大震災復興交付金の第2次分(総額2600億円)をもとに、被災した地方自治体が水産加工業の再生のために事業を公募し、その際に自治体が事業費の8分の7を補助するというもの。 2011年の補正予算で認められた「グループ補助金」の補助が4分の3だったのに対してさらに有利な条件だけに、これに乗るべきかどうか、周りの様子を探りながら、思案しているのだ。 加工設備だけが増えても、パイが広がらなければ・・・ 石巻市に配分される交付金は140億円(事業規模は160億円)。1件当たりの上限は15億円と言われ、10件前後が選ばれると見られている。 9月上旬にこの事業が公表されたあと、下旬に説明会、10月末に募集締め切り、11月中旬に決定、というあわただしい日程になっている。 審査では、設備の設計図など具体的な内容が必要とされているため、「事前に情報を手に入れてなければ間に合わない」といった不満を口
宮城県が導入した水産業復興特区制度の適用を受けた同県石巻市のカキ養殖漁業者と水産卸の仙台水産(仙台市)でつくる「桃浦かき生産者合同会社」の社員らが、河北新報社の16日までの取材に対し、過去に宮城県漁協の共同販売(入札)向けに出荷された県内の他地区のカキを入荷していたと証言した。事実上の親会社、仙台水産は「混入などあり得ない」と否定、事実関係を調べる考えを示した。 合同会社は「桃浦かき」の表示で量販店などに販売している。合同会社の大山勝幸代表社員は16日、「以前は需要期に自前のカキが足りなくなると、仙台水産の関係者が共同販売のカキを仕入れて出していた」と説明。「良くないことで、今シーズンはやっていない」と述べた。 元社員も、2014年の年末に県漁協の共同販売に使われる専用のたるに入ったむき身のカキが、たびたび会社に運ばれてきたと説明。「産地が書かれたラベルをはがしてカキをたるから出して出荷し
ホームEXレポート6ヶ月後に会社が潰れるのが確実になった時、ベンチャー企業のCFOがやるべきこと 【とあるCFOの独白】 ベンチャー企業でCFOをしようとする人間はよほど物好きな人間だと思っている。 それ以上に変わり者が多いのはCEOだが、変わり者の上に強気一辺倒で攻めるCEOの場合とは異なり、CFOのポジションはいつも資金繰りに追われ、夢の中まで追いかけてくるCF計算書の悪夢に苦しめられている人も多いのではないだろうか。 今から10年ほど前、そんなポジションでCFOをしていた。 社長はベンチャー企業の経営者と言うには異色の50代後半。 30年の歴史があり、売上50億円、従業員数700名あまり(うち、パートアルバイト500名程度)を抱える地域では知られた中堅企業で、業界の規制緩和で先進的な事業に取り組み始め、第二の創業を迎えている時だった。 鼻の利くVC(ベンチャーキャピタル)が集まり多く
このエントリを書いている私とは別の人が、 http://anond.hatelabo.jp/20160517150742 で間違いや思うところを挙げている。 本当はこのエントリを書く予定は無かったが(だって書いたとしても、簿記や管理会計を知っている人から見れば自明だし、知らない人から見ればどちらが良いのかなんて判断できないので、結局自分の時間がすり減る以外の効果がないのだ)、↑の増田に触発されたので自分も少し書いてみることにしたよ。 (なお、元のエントリである『原価計算の基礎と基本について全力でまとめてみる』 http://www.yutorism.jp/entry/costing 、および↑のエントリ、そしてこのエントリは(たぶん)すべて別個の人間が書いている。前の2つはもしかしたら同一人物かもしれないが、すくなくともこのエントリを書いた私は、前の2つのエントリとは何の接点も持たない人間
我が国の製造業の競争力は、技術力のみによって得られたものではなく、独自の発展を遂げてきた生産管理・原価管理に対する知識が、その大きな源泉となってきました。 生産管理は『カイゼン』『カンバン方式』などを代表に、実務に即した豊富な資料が存在します。一方、原価管理については、学術論文や簿記検定の対策本などについては豊富にあるものの、『工場の原価担当者になったら何をすべきなのか?』といった観点から纏められた資料には、ほとんどありません。これは、多くの関係者にとっての不幸です。 そこで、過去の経験の中から、広く実務に即した形で『考えるきっかけ』となるものを、書いてみたいと思います。そこで今回は、基礎となる『原価計算とは何か?』という点について、 概念として分かりづらいもの 実務上重要なポイント を中心にまとめてみたいと思います。詳細な計算方法等は省略致しますが、簿記検定受験者にとっても役に立つ内容も
全日本さば連合会とは 東京・西小山、武蔵小山周辺の鯖好きが中心となり、2013年3月8日(鯖の日)発足。鯖好きの集うイベント「鯖ナイト」の企画運営や鯖の情報発信などを行う。 東京・西小山、武蔵小山周辺の鯖好きが集まり「さば部」を結成。鯖をテーマにした飲み会「鯖ナイト」を時折り開催。回を重ねるごとに着実に参加者が増えるイベントとなる。鯖ファンの多さをきっかけにその輪が広がり、日本全国の鯖や鯖料理を楽しみ、鯖について語り、鯖ライブや鯖に関わりの深い方のトークショーを行うイベントに成長し、定期的に開催。最近では、鯖消費および漁獲量の高い県とのコラボレーションも人気となっている。 鯖を深堀りしていくと一匹の鯖から語れることは多く、「誰でも知っている鯖を通して、鯖そのものや地域・食・環境を見直すきっかけを作る。」ことを目的に活動中。 鯖サミットの開催協力を担う。 全さば連公式Facebookグループ
まず、ここにいる社員たちに ちょっと質問してみたいと思います。 「日本の魚が、いちばん品質が高い」 と思っている人‥‥?
原価管理について、原価計算から原価管理システムまでわかりやすくまとめました。 このページは「原価管理の知識」のトップページです。 あなたの会社では、原価管理をおこなっていますか? これからは、原価管理をやらないと競争には勝てません。 何故、原価管理が必要なのでしょうか? かつての日本経済の成長期のときは、作れば売れため企業は、うるさく企業のコスト、費用や製品の価格などのことは言いませんでした。 しかし、今では、簡単に売上を上げることはできません。 物余りの状況で、競合他社もたくさんいます。 「モノが売れない・・・・」 そのように、悩んでいる経営者や、営業の方も多いと思います。 競合他社に勝つためには、少しでも安く売る必要があります。 でも、利益は出なくてはいけません。 その為には、1円でも安く製造する必要があります。 安く製造するためには、まず1個(1単位)あたり、いくらの価格で製造された
ゴールドマンサックスの築地卸業者の持ち株は予想以上(関連:2000年の農水省研究会での規制緩和) | Like a rolling bean (new) 出来事録 ※引き続き、「もやい」への寄付とカンパをお願いいたします!!まず年内が目処とのことです。 いくらからでもOKだそうです。 http://www.moyai.net/modules/weblog/details.php?blog_id=384 (もやいの危機について解説したエントリー: http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10147525072.html ) 築地市場での「卸」(大卸、荷受けとも呼ばれます)の株をゴールドマン・サックスが保有している、という仲卸(仲買)の方からの指摘を、8月25日のエントリーで記しました。 2008-08-25 『中央卸売市場の「規制改革と効率化」への懸念(卸企業の株
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