このプラスティックは、亀裂などのダメージを受けた部分が赤く変色する性質と、光や温度変化、pH変化で自己修復する性質を備えている。出血し、自己修復をするプラスティックなのだ。アーバン博士いわく「自然の模倣を試みた」というだけあって、画像の血染めはなかなか印象的だ。 出血」(変色) は長い鎖状の分子構造が外部ダメージなどで切れた際、赤く変化する性質を持たせたため。また日光や電球からの可視光、温度やpH変化を受けて「鎖」がまたつながることで自己修復し、色も元に戻る。自己修復するインテリジェント素材にはダメージを受けるとマイクロカプセルが破れ、しみ出した物質が亀裂を埋めるタイプのものもあるが、今回発表された素材は「血」が流れて固まって治るわけではない。 出血のように見える性質は、素材に亀裂などが生じているか伝えるシグナルとして付加されたもの。問題のあるパーツを交換すべきかどうかの判断材料を視覚的に