中西和樹 理学研究科准教授、金森主祥 同助教、早瀬元 同大学院生(博士後期課程)、梶弘典 化学研究所教授、福地将志 同特定研究員(当時)のグループの共同研究の成果として、原油回収における水/油分離や分析化学における分離媒体として有効な新しい柔軟多孔性材料(マシュマロゲル)を開発しました。本研究成果は、独化学誌「アンゲヴァンテ・へミー・インターナショナル・エディション(Angewandte Chemie International Edition)」誌に掲載されました。 概要 物質内部に多数の細孔を有する「多孔性物質」は、多量のガス・液体を吸着することから広く利用されています。しかし、スポンジなど高分子発泡体以外には柔軟な多孔性物質はほとんど存在せず、水と油の混合物から油のみを吸着し、かつ迅速に取り出すことはこれまで容易ではありませんでした。本研究チームは、簡単に合成可能でマシュマロのよう