デジタル展覧会>デジタル展覧会「京の鳥瞰図絵師 吉田初三郎」 吉田初三郎は、明治17年(1884)に現在の京都市中京区に生まれました。幼い頃から絵が好きであった初三郎は、友禅の図案工などを経て、洋画家を志して関西美術院長の鹿子木孟郎に入門します。しかし、師から商業美術家への転身を勧められたことや、大正2年に刊行された京阪電車の沿線案内図が、学習院普通科の修学旅行で男山八幡宮を訪れた皇太子(のちの昭和天皇)の賞賛を受けたことから、パノラマ風の観光案内図の製作を手がけるようになります。 初三郎が描いた、左右の端をU字型にまげ大胆なデフォルメを施した独特の絵図は、「初三郎式鳥瞰図」と呼ばれ、鉄道旅行の発達に伴う観光ブームの中で人々の人気を博しました。 (左:初三郎44才の肖像<『技芸倶楽部』昭和4年新年号より>、右:近畿を中心とせる名勝交通鳥瞰図) このデジタル展覧会では、当館に所蔵する初三郎の