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欧米の大学では，最近，ゲームに関する様々なリサーチが行われているようだ。ゲームがインタラクティブなメディアであるということに注目している研究者は多く，開発者が感覚的に理解はしていても，実際に論文として書かれてこなかった“ゲームの科学”が，ようやく発展し始めたと言えるだろう。今回は，先のGame Developers Conferenceで発表されたゲーム関連研究の「10個の発見」なるものに目を向けてみたい。果たしてそれは？ ここ数年のGDC（Game Developers Conference）を見ていると，ゲーム開発者と学術関係者が密接に連携しつつあることが分かる。長らくゲームには否定的だった学者や研究者達も，ゲームというインタラクティブメディアの教育，福祉，軍事，社会訓練などの分野における予想外の有用性を認め，それをポジティブに受け入れ始めているのだ。 また，ゲーム開発者達も，研究者ら

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日本のゲームメーカーの海外進出は，なにも今に始まったことではないが，最近の動きには，我々PCゲーマーにとっても興味深いものがある。セガ，コナミ，ナムコなどを筆頭に，日本企業による日本市場を意識しないPCゲームの開発や販売が行われているのだ。ゲーム産業が日々国際化していく中，販売対象とする地域に密着したビジネス展開やイメージ戦略がうかがえる。これは，新しいトレンドといえそうだ。 ■日本のゲームメーカー海外進出の歴史 このところ，日本のゲームメーカー（※）が海外でゲーム開発や流通に本格参入するケースが目立ってきた。とくに興味深いのが，日本のメーカーが，日本のゲーム市場へのフィードバックが小さいはずの“PCゲーム”に手を染めるという事例だ。PCゲームのファンによく知られた海外のゲーム開発チームを日本企業がその傘下に収めたり，業務提携したりというニュースが頻繁に伝わってくるようになったのだ。今後，

昨年末に始まり来年へと続いていく，次世代ゲーム機向け，あるいは新しいAPIといった開発環境のリリースラッシュ。これらはプラットフォームを問わず，ゲーム開発者達に大きな影響を及ぼす。どうしてもグラフィックス技術の急速な進歩ばかりが派手にクローズアップされがちだが，その裏では，リアルなキャラクター制作や物理効果など，地道な改良も続いている。今回は，GDCで見聞きした講義やイベントから，ゲームの未来像を考察するためのキーワードをいくつか拾ってみた。 GDC（Game Developers Conference）では，世界中のゲーム開発者達が集まって，ゲーム開発のノウハウはもちろんのこと，業界の問題点や未来の指針などを話し合う。今年のテーマ「What's Next」（次は何か？）からも分かるように，主催者や関係者，さらにはメディアを含めた“外側”の人間にとって，「次世代ゲーム機やWindows V

先日，親会社であるUbisoft Entertainmentによって，閉鎖が発表された開発スタジオ，Wolfpack Studios。同社は現在，MMORPG「Shadowbane」を運営しているわけだが，ここで気になるのはこのサービスの今後だ。 果たしてサービスは続くのか，それとも停止となるのか，プレイヤーにしてみれば不安なところだろう。 Ubisoftは現時点でも，Shadowbaneの今後について正式な発表はしていない。が，MMORPG.comの情報によると，とりあえず2006年5月15日までの運営は確定しているようだ。 その後の展開については，UbisoftのシニアマネージャーJamie Broasi氏が，「できる限り早くShadowbaneプレイヤーに情報を提供する」とだけ，コメントしている。（朝倉哲也）

「The Movies」の連載第6回は，映画に出演する俳優達を引き立てる「衣装」について見ていこう。衣装は1920年代の普段着，フォーマル着，SF，西部劇などから始まって，時代と共に少しずつ増えていく。 本作では，衣装とは映画の撮影のみで使用するものではない。スター達（監督や俳優）の普段着でもあり，その気になれば戦争映画用の軍服も，SF映画用の宇宙人の着ぐるみも，普段着として使えるのだ。 ただしスター達は，ファッションにかなりうるさい。同じ映画スタジオ内にいる，仕事仲間でありライバルであるほかのスターとは違う衣装を求めてくるし，好みの衣装じゃなかったり，流行に合っていない衣装を着ていると「イメージが悪い！　プンプン！」と不満タラタラで怒り出す。 そのため，スター達の「イメージ」パラメータが下がったら，衣装部で普段着を着せ替えさせてご機嫌を取るわけだ。また，映画の撮影時も，自分に合っていない

Kimの韓国最新PCゲーム事情＃513 EAとNeowiz，オンラインサッカーゲーム「EA SPORTS FIFA ONLINE」のオープンβテストを5月中に開始（2006/3/30） Text by Kim Dong Wook特派員 2006年2月にお伝えした，Electronic ArtsとNeowizが共同開発中のサッカーゲームの新情報が明らかになった。タイトルは，「EA SPORTS FIFA ONLINE」。4月中にクローズドβテストが，5月中にオープンβテストが行われる予定だ。 EA SPORTS FIFAシリーズは，世界に存在する20以上のサッカーリーグの公式ライセンスを取得している人気作。これをベースに，韓国のオンラインゲーム開発ノウハウを投入し，今までにありそうでなかった正統派オンラインサッカーゲームを目指しているのが本作だ。 選手を操作して遊ぶ試合モードのみならず，自分

Bongfish Interactive Entertainmentは，スノーボードゲーム「Stoked Rider featuring Tommy Brunner」のPC版が完成したことを明らかにした。 本作は，著名なプロ・スノーボーダーTommy Brunner氏をフィーチャーしたスポーツゲームで，セルシェーディング技術によって描かれる独特なタッチのゲーム画面を特徴としている。 Stoked Riderでは，64平方キロメートルに及ぶ領域が再現されており，その中に複数の雪山がすっぽり収められているという。この種のゲームにありがちな“コース”にとらわれることなく，自分の思うままに滑りを楽しめるのだ。もちろん，ほかのプレイヤー達と共に滑走できるマルチプレイモードも搭載している。 また，AGEIA TechnologiesのPhysXライブラリが使用されており，雪，木々，プレイヤーキャラクタ

ソニー・オンライン・エンターテイメントとスクウェア・エニックスは，スクウェア・エニックスの「エバークエストII」特設サイトで，2006年6月末をもって同社が本作の運営から撤退することを発表した。 7月以降，日本版エバークエストIIのサービスは，ソニー・オンライン・エンターテインメント（以下SOE）が行うことになる。エバークエストIIは，当初からSOEの管理下にあるStation.comでアカウントの管理が行われていたため，プレイヤーがアカウント移動や課金手続きなどの処理を行う必要はないようだ。 なお，サービス移管後に，SOEでは無料プレイ期間を設けたり，経験値ボーナスを加えるなどの特典提供を行うという。 プレイヤーにとっては，あまり影響のないサービス移管となりそうだが，鳴り物入りで登場した大作MMORPGであるだけに，サービス開始から1年あまりでの撤退というのはなかなか衝撃的である。移管日

MicrosoftのD3D10プログラミングマネージャ，Sam Glassenburg（サム・グラッセンバーグ）氏が，DirectX 10の概要を説明した ■Windows Vistaは2007年1月にずれ込み グラフィックスの進化が大好きなコアゲーマーにとっては，OSやDirectXがどのような進化を遂げるのかは気になるところ。Windows Vistaのリリースが2007年にずれ込むことが確実となり，年末のセールスを当て込んでいたPCメーカーにとっては大きな痛手となりそうだが，DirectX 10は，Windows Vistaに合わせた新しいドライバモデルで設計されており，Windows XPでは動作しない，「Windows Vista専用」となることが分かっている。 Windows Vistaは，既報のように複数のバージョンがリリースされる予定で，一般用には「Vista Starte

ファンタジーMMORPG「Shadowbane」の開発元，Wolfpack Studiosが閉鎖されるようだ。 正式に発表されたわけではないが，同社でコミュニティマネージャーを務めているという人物が掲示板にその旨を書き込んでおり，それによると，同社は2006年5月半ばで閉鎖されるそうなのだ。 閉鎖の理由は，親会社のUbisoft Entertainmentが今後のゲーム開発を次世代ゲーム機へとシフトするためとのこと。 現在運営中のShadowbaneがどうなるのかは，この人物も分からないと書き込んでいるが，サービス料金が無料化（関連記事は「こちら」）された裏には，こんな事情が絡んでいたのかもしれない。（朝倉哲也）

Sony Online Entertainmentで「Star Wars Galaxies」を開発していた頃のラフ・コスター氏（手前）とリック・ヴォーゲル氏。2002年のGDCより MMORPG界の賢人，Raph Koster（ラフ・コスター）氏が，在職中のSony Online Entertainment（SOE）を4月中に退社することとなったらしい。このことは，コスター氏も自身のブログで認めており，「……このブログを読んでいる人なら気づいていただろうけど，僕自身が今やりたいことが（SOEが進んでいくべき道からは）ちょっとずれていたんだ」と書き記している。 コスター氏は，これは任期切れによる円満退社であるとしており，聞こえてくる限りでは，すでに移籍先が内定している様子はない。本人も「しばらくはゆっくり寝たい」とつかの間の隠遁生活を望んでいるらしい。 コスター氏は元々，「Legend MU

ハンビットユビキタスエンターテインメントとソースネクストは，2006年上半期にMMORPG「グラナド・エスパダ」のパッケージ版を発売することを発表した。 このパッケージ版は，新規登録プレイヤー向けの「グラナド・エスパダ スターターキット」と，さらにゲーム内のBGMを収録したオリジナルサウンドトラックやガイドブック，ポストカードなどを同梱したデラックス版の「グラナド・エスパダ プレミアムパッケージ」という2種類が発売される予定。両パッケージとも，倶楽部はんびっとで利用可能な「はんびっとコイン」が付属する。 現在のところ，パッケージ版の発売日と価格は未定である。（aueki）

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リリース予定は2007年以降にずれ込んだものの，Will Wright（ウィル・ライト）氏の新作「Spore」は，いまやゲームファンから業界関係者までが注目するゲームとなっている。このライト氏のビジョンを，プログラムとして実現する責任を負うのが，この「Spore：Pre-Production through Prototyping」（Spore: プロトタイプによる初期開発）というレクチャーを行ったEric Todd（エリック・トッド）氏。MaxisがElectronic Artsに吸収される以前から，「The Sims」や「The Sims Online」などの開発に深く関わってきた人物である。 さて，トッド氏が最初に力説したのが，ゲームの企画を作るにあたって，「チーム全員が，これから制作するゲームに対して“オーナーシップ”を感じなければならない」ということだ。オーナーシップとは，個人個

ゲームデベロッパのBioWareは，アメリカ・テキサス州オースチンに新たな開発スタジオBioWare Austin Studioを設立し，新作MMORPGの開発を開始したと発表した。 同スタジオは，カナダに本拠を置くBioWareとしては初めての海外拠点であり，新作の開発に向けて，すでに多方面から人材を集めているとのことだ。 Biowareといえば，「Baldur's Gate」「Neverwinter Nights」「Star Wars: Knights of the Old Republic」など，良質なRPGのデベロッパとして高い評価を受けているだけに，詳細が不明とはいえ，初のMMORPGはかなりの話題と期待を集めるのは必至だ。どのようなゲームになるのか，詳細の発表が待ち遠しい。（朝倉哲也）

スクウェア・エニックスが，3月10，11日に米カリフォルニア州サンタモニカで行った「ファイナルファンタジーXI Fan Festival 2006」で，4月20日（木）に発売予定の拡張パック「ファイナルファンタジーXI アトルガンの秘宝」の最新情報が公開された。 現在その情報は，期間限定で開設されているイベントレポートブログでのみ確認できるが，ここではその中から，いくつか目につくものをピックアップして紹介しよう。 ●チョコボ育成 ファイナルファンタジーシリーズのファンにとって，待望とも言えるのが，「チョコボ育成」要素の追加だ。 どうやらモグハウスにおける「栽培」に近い形で，短時間でもチョコボの世話が済むようなシステムになっているようだ。成長したチョコボは，冒険のお供になるだけでなく，ほかのプレイヤーのチョコボと“お見合い”をさせることで，新たなチョコボを生み出すことも可能になるという。さら