3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震は、これまで日本で経験のない未曾有の地震であったことが徐々に明らかになってきている。企業経営者はその危機的状況を認識した上で、企業トップとしての重大な責任を果たすべく、対応を求められている。以下は、その危機的状況、経営トップの心構えと企業広報の在り方についての概略を記載したものである。 今回の危機的状況 日本の歴史上、過去400年で最大の地震(マグネチュード9.0) 日本列島に沈み込むプレート境界地震 未曾有の津波の発生 被災現場で猛威をふるう火災の発生 継続する大規模な余震 プレートに沿った震央の移動に伴う地震の脅威 日本列島の広範囲を襲う被災と多数の避難所生活者の疲弊 ライフラインの崩壊と正確な情報の遮断あるいは極小化 長期に及ぶ復興・復旧作業と経済後退 医療・金融システムの緊急的措置の対応 原子力発電所等における災害事故の発生 従業員及びその家