序章 一:捕鯨問題の始まり (一):ストックホルム人間環境会議 (ニ):捕鯨問題が起こった背景 (三):商業捕鯨のモラトリアム ニ:日米捕鯨協議 (一):アメリカによる対日制裁 (ニ):各種産業の影響力 三:環境保護団体と世論 (一):世論の比較 (ニ):環境保護団体の行動 終章 序章 牛肉、豚肉などとは異なり、鯨の肉は日本人の食習慣と縁の無いものになってしまった。私自身の記憶では、幼少の頃に鯨の缶詰を食べたことがあったというくらいで、10年以上も前から鯨の肉は普段の食生活には縁の無いものとなっていた。それもそのはず、1982年にイギリスのブライトンで開かれた国際捕鯨委員会(以下、IWC)の年次総会において「1986年からの商業捕鯨のモラトリアム」が可決されたためである。現在のところ世界で行われている捕鯨は、_原住民の生存のための捕鯨_IWCの管轄外にある小型鯨類(ツチ鯨、ゴンドウ鯨など)