改訂 道徳教育論―価値観多様化時代の道徳教育 作者: 中村清出版社/メーカー: 東洋館出版社発売日: 2005/08/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見る 昨晩、寝る前にも考えていたが、次の文の問題が少し分かった。 人間は、人間であるかぎり、道徳にしたがうことを望んでいる。あらゆる困難を越えて道徳を守る人間もいれば、わずかの困難に負けて不道徳を犯してしまう人間もいる。道徳を守る人は、自らを正当化する必要はない。本来望んでいることをしているからである。逆に、不道徳を犯す人間は、自分の不道徳をなんらかの仕方で正当化しようとする。不道徳がその人の本来の心に反しているからである。この本質的事実に気づけば、人間は進んで道徳にしたがうことができるようになるであろう。道徳を守ることは自ら望んでいる生き方なのだということに気づかせること、これが道徳教育の基本である。81頁 この文章