「家電はなぜこうも煌びやかなのか?」 どの製品も我先にと目立つように化粧されているが、聞けばバイヤーの意向が大きく影響しているという。ある家電メーカーのデザインマネージャーは、出来上がってきたモックアップに光沢感あるテープを貼りながら高級感の演出に腐心するという。バイヤーが求める店頭で目立ち、高級感があり、そして少しでも高く売れるデザインを求めているということなのだろうか。 上写真:各社横並びの典型 (最近の洗濯機はどれもメタボ腹になってきた) さて家電製品を供給しているプレーヤーには、大きく「メーカー」と「バイヤー(卸、小売)」がある。先の事例で挙げたように、メーカーは少なからずバイヤーを向かざるを得ない状況にある。自社製品をエンドユーザーに届けたくても、まずはバイヤーに受け入れてもらうのが先決だからだ。顧客のことを一番考えているのはメーカー側だとして、バイヤーの選択基準に疑問を呈すこと