仮病とお粥のおかげで、力を得た私は、大晦日の夜、誰もいない神社に一人で詣でた。無人の神社で手を合わせ、夫の実家の布団で眠る。 元旦には、私の実家へ移動して、実家の人々と過ごす。 その後、実家での滞在を、いつもよりも短めにして、友人宅に立ち寄ることにした。 実家の母は、私の説明を聞いて、ほんの少しだけ息を飲み、「本人も痛くて苦しくてたいへんじゃろうけど、九州のお母さん(友人は九州の出身)はどれほど悲しまれることじゃろうか。」と、小さくつぶやいてから、「早めに行ってあげなさい。」と、友人宅へ持って行くようにと、いろんな手土産をあれこれと用意してくれる。 穏やかな波がきらめく瀬戸大橋を渡って、友人に会いに行く。 ひとしきり一緒に泣き、彼女の体の痛むところをアロマオイルでゆっくりと撫でる。 それから、友人が話してくれる当面の方向性に頷く。 そのとき聴いた内容をもとに、友人たちに送る予定のメール文面