絵本の販売権を持つ出版社から絵本を英語に翻訳したものを出版する権利を譲り受けていた東京の出版社が、契約期間が過ぎたあとも無断で販売したとして、警視庁はイギリス人の社長ら2人を著作権法違反の疑いで逮捕しました。 著作権法上の譲渡権を侵害した疑いで摘発されるのは極めて異例です。 社長は容疑を否認しているということです。 逮捕されたのは、東京・品川区の出版社「アールアイシー出版」の社長でイギリス人のムーア・ジョン・グウィラム容疑者(51)と妻で従業員の美貴容疑者(48)です。 警視庁によりますと、2人は平成22年5月までの1年ほどの間に信号機を題材にした日本語の絵本を英語に翻訳したもの230冊余りを、絵本の販売権を持っていた東京の出版社「福音館書店」に無断で、北海道の私立中学校に販売したとして、著作権法違反の疑いが持たれています。 アールアイシー出版は、福音館書店から絵本の英語版を出版する権利を