フェリカネットワークスは,ソニーが開発した非接触ICカード技術「FeliCa」を使ったサービス・プラットフォームの開発・運営と,携帯電話向けの「モバイルFeliCa ICチップ」の開発・ライセンス事業を手がけている。2004年1月にソニーが会社分割で設立し,同月にNTTドコモが,5月に東日本旅客鉄道(JR東日本)が出資した。 モバイルFeliCa ICチップは,NTTドコモが7月に発売した“おサイフケータイ”に初めて内蔵。将来的にはFOMA全機種に搭載する意向だ。KDDIも,2005年秋に同チップを搭載したauケータイを投入し,2006年度以降はWIN端末への標準搭載を目指している。国内では当面,携帯電話向け非接触ICの基盤技術をフェリカネットワークスが一手に担う格好だ。 FeliCa内蔵ケータイを,サイバーとリアルの二つの世界をつなぐ新しい社会インフラにすることを目指すフェリカネットワー