大手電機各社の10年度の新卒採用は、前年度までの拡大基調から一転して、採用を減らす計画が相次いでいる。 09年度に大学新卒者700人を採用したシャープは、6割減の280人採用計画にとどまる。09年3月期の連結純損益は1千億円の赤字に転落する見込みで、「太陽電池や白物家電など重点事業に絞り、コア人材は確保する」という。黒字見通しの三菱電機の採用(高卒含む)も前年度より100人少ない1千人を計画。04年度以来、6年ぶりに前年度を下回る。 映像・音響大手のパイオニアはテレビ事業の撤退や1万人の人員削減を進めており、新卒採用を見送る。JVC・ケンウッド・ホールディングスも見送る。半導体事業が不振のNECエレクトロニクスも、初めて新卒採用を見合わせることにした。 ソニーは、09年度の500人より減らす。東芝は09年度、原子力分野の強化のために大量採用したが、10年度の計画については「半導体事業