クルマが、電車やバスと同じような乗りものになる日が来るかもしれません。つまり、クルマが公共交通のようになるかもしれません。そうした傾向がいま、世界各地でドンドン高まってきているのです。 まずはヨーロッパ。高度交通システム(ITS)に関する国際会議の場で、自動車関連調査会社の多くが「ヨーロッパにおける若者のクルマ離れ」を指摘するようになりました。クルマの代わりに、LRT(路面電車などの軽量軌道交通)や自転車の利用が増えているといいます。彼らにとってクルマを所有することは、とても面倒なことなのです。 もちろん金銭面での負担もありますが、最も大きな問題は駐車スペースです。多くのヨーロッパ都市部では、庶民の住宅に駐車場がありません。そのため法律で“路駐”が許されています。しかし夜は“路駐”するスペースもなくなってしまい、自宅から遠い場所に停めることも。こんな面倒なことに嫌気が指して、クルマを手