株式会社 日経BP 〒105-8308 東京都港区虎ノ門4丁目3番12号 →GoogleMapでみる <最寄り駅> 東京メトロ日比谷線「神谷町駅」4b出口より徒歩5分 東京メトロ南北線 「六本木一丁目駅」泉ガーデン出口より徒歩7分
「しがらみのない政治家」よりさらに上の政治家の姿とは (田中 秀征=福山大学教授) 私が初当選したころだからもう20数年も前のこと。私の議員会館の事務所に、地元の養蚕組合の役員が10人ほど陳情に訪れた。 既にそのころ、タイなどの安い生糸に押されて、日本の養蚕業は風前の灯であった。かつて養蚕王国と言われた信州でも、山間過疎地の一部に少数の養蚕農家を残すだけになっていた。しかも従事する人のほとんどが高齢者であった。 陳情内容は、基準繭(まゆ)価を上げてくれということであった。 陳情書は立派に印刷されたもの。おそらくその陳情も、当時の農林省や蚕糸事業団が裏から全国の養蚕組合に働きかけたのだろう。陳情団は簡単に口頭で陳情の趣旨を話し、わざわざ起立して私に陳情書を手渡した。 陳情後に電話、「先生は動かないでください」 その人たちが帰って30分もしないうちに、私が生涯忘れることのできない
「政治家ホームぺージ」を形作って来た政治家たち (吉田 つとむ=自由民主党 町田総支部財務委員長) この3月22日から、全国で統一地方選挙が始まる。 その日程に合わせ、公約(ローカルマニフェスト)の配布を解禁する公職選挙法が、2月21日の参議院本会議で成立した。全会一致で成立したとのことである。これにより、都道府県知事や市町村長の選挙においても、「マニフェスト」を選挙期間中に配布できることになった。当該選挙における「マニフェスト」の役割の動向が注目される。 今回の公職選挙法の改正では地方議会議員がその対象になっておらず、首長選挙に限定されているが、選挙運動の自由化、多様化にとって大きな一歩である。 依然として進まない選挙運動におけるインターネット利用の議論 「選挙運動の自由化、多様化」と言うと、その最たるものは「選挙運動におけるインターネット利用の解禁」である。現在、政治家やそ
野中郁次郎さんに聞く:優秀なリーダーは会議で“場”をつくり、結論に導く (聞き手:諏訪 弘=フリーライター) ビジネス界においては、昨今ますますコミュニケーション力が重要視されている。プロフェッショナルに求められるコミュニケーション力とはどのようなものか。どうしたら身につけられるのか。「知識経営」のセオリーを確立したことで世界に知られる、一橋大学名誉教授・野中郁次郎氏に伺った。 野中郁次郎 1935年生。早稲田大学政治経済学部卒業。カルフォルニア大学バークレー校経営大学院博士課程修了。南山大学経営学部教授、防衛大学校教授を経て、現在は一橋大学大学院国際企業戦略研究課客員教授を併任。提唱する「知識経営論」は米国でも驚きをもって受け入れられた。著書に『イノベーションの本質』(小社刊)など。 優秀な経営者は、そろってコミュニケーション力に長けた「人たらし」 ■組織のコミュニケーション
相次ぐ知事の不正、監視機能を果せない地方議員は必要か? (田中 秀征=福山大学教授) 細川護煕政権の発足に伴って首相特別補佐に就任。第1次橋本龍太郎内閣では経済企画庁長官として日本の政治を担ってきた田中秀征氏が、日々起こる政治、経済、社会問題を鋭く論評する。 宮崎県の安藤忠恕前知事が逮捕された。 これで2カ月たらずの間に、福島、和歌山、宮崎の3県で知事が辞職、・逮捕の道をたどったことになる(関連記事)。それも“選挙がらみ”と“官製談合”の2点で共通している。このつぎは何県の誰なのか。眠れない日々を送っている知事もいるかもしれない。 この由々しき事態を招いた原因として、現行の入札制度がまずやり玉に挙げられている。指名入札制度の廃止に異論はない。 世論調査では「知事の倫理感の不足」がトップに立つ例が多い。これもその通りだ。 知事への“チェック機能”が働いていない だが、最も根本
士気の向上には、危機意識と「共に戦う」意識が必要 (清宮 克幸=サントリーサンゴリアス監督) (前回記事はこちら) これまで、練習の成果や試合中のプレーの出来を数値で評価する話、そしてルールの透明化について話してきた。そのため多くの読者は、清宮は「仕組み」でチームをマネジメントする、とお思いかもしれない。けれども実は、そうでない要素もふんだんに採り入れている。その典型例が「絞り」と呼ぶ練習法だ。 「絞り」は、私が初めて導入したものではない。早稲田大学に伝統的に伝わってきた練習の1つである。言葉から察することができるように、試合で負けた場合、その直後に徹底的に行う。試合中にできなかったプレーを、際限なく繰り返し練習するのだ。例えば、タックルがなってなかった試合の後は、皆でタックルの練習を何本もする。この練習は壮絶だ。外部の人の目には「しごき」に見えることだろう。 「絞り」がもたらす
勝利の「セオリー」を見つけ出し、徹底的にこだわれ (清宮 克幸=サントリーサンゴリアス監督) 私が、母校・早稲田大学のラグビー蹴球部監督を務めたのは2001年から2005年まで。その間にチームは関東大学選手権5連覇や全国大学選手権2連覇を果たしたほか、社会人の強豪チームに学生チームとしては18年ぶりに勝利することにも成功した。自分で言うのもなんだが、「輝かしい伝統を持っているのに勝てなくなっていた早稲田」を、勝てるチームに育て上げることに成功したと自負している。 「どうして、そんなことができたのか?」。監督在任中から今に至るまで、様々な世界の方から何度もこう尋ねられた。それに対する答を『究極の勝利』『最強のコーチング』といった著書で示してきたつもりでもある。今回の連載では、これらを踏まえて、ビジネスの世界で「勝てる組織」をつくるにはどうすればいいのか、そのためにはリーダーはどうあるべ
データを保存できるホワイトボード〜松下電器の「電子黒板」をチェック 会議の現場では、いまでも手書きが多用される。もちろん、プレゼンも多く使われはじめているのだが、討議しながら図を書くようなケースでは、まだまだホワイトボードが主役だ。 会議や各種のミーティング現場では、ホワイトボードを見て熱心にメモを取る姿をよく見かける。このデジタルな時代に手書きで写すのは、あまりにもナンセンスではないか? そこで今回は、ホワイトボードに書き込んだ文字や図をそのままデータ化できる松下電器の「電子黒板」を取り上げる。 読み取り時間は気にならないレベル 電子黒板という商品名が付いているが、実際にはデータを読み取れるホワイトボードである。仕組みは、簡単に言ってしまえばスキャナーだ。ホワイトボードに書いた情報を、イメージセンサーが内蔵されたバーが移動して読み取っていくのだ。 製品には大きく分けて、カラーと
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