いよいよ当シリーズも最終回となりました。 今回は、TKA術後リハビリテーションの進め方について解説します。 術後リハビリでは、静脈血栓塞栓症や体力低下・認知症など、過度の安静による弊害(廃用症候群)を防ぐとともに、早期退院・社会復帰を果たすことが目標となります。 そのため整形外科系の手術では、翌日からリハビリを開始するのが通例です。 《スポンサーリンク》 1.基本的な術後リハビリの考え方 2.術前 1)自立度・関節可動域の確認 2)術前リハビリ指導 ①足関節底背屈運動 ②クアド・セッティング(Quad-setting) 3.術後1日~1週 1)自立度(目標):車椅子~歩行器 2)関節可動域(目標):30°~90° 3)リハビリ ③関節可動域拡大運動 ④膝関節伸展運動 ⑤股関節内外転運動 ⑥歩行練習(平行棒~歩行器) 4.術後1~2週 1)自立度(目標):歩行器~杖歩行 2)関節可動域(目標