今、欧州に来ている。国際テレビ番組見本市「MIPCOM(MIP)」に参加するためだ。映画祭で知られるカンヌで開催されている。 MIPというイベントは日本ではあまり知られていないが、映像関係の仕事をする人間にとっては最大イベントの1つだ。海外販売や国際共同製作などを志す人間にとって参加は必須のものと言える。 日本で現在開催されているコンテンツ関連のイベント・シリーズCoFestaとほぼ重なる時期に開催されているが、後発の日本にとってあまり懸命なことではない。なぜなら世界中のほとんどの映像関係者が、ここMIPでの取引を最大の目標として活動するからだ。 今回は、マクロなデータから読み取るのではなく、そこで得られたヒュミント(人的なつながりから得られる情報)分析によって、1つは映像ビジネスの動向、そして金融危機との関連について述べてみよう。 ちなみに欧州のテレビ広告では、アジアと中東、あるいはロシ