「青白い光で目がくらんだ」「ズドンとすさまじい音」。衝撃で吹き飛ばされる担ぎ手。千葉県いすみ市で23日、江戸時代から続く伝統の祭りが落雷で一瞬にして暗転。小学校の体育館に運び込まれた担ぎ手たちは震えが止まらず、顔も青ざめたまま。目撃者は恐怖に震えた。 担ぎ手だった高校3年の男子生徒(17)の親族によると、男子生徒は「地面から電気が伝わって足がビリビリし、約2メートル吹き飛ばされた」と話した。 祭りを見ていた男性会社員(45)は落雷直後、2基のみこしを担いでいた男性らが次々と倒れ、バランスを崩したみこしが転倒するのを目の当たりにした。「『足がしびれて立てない』と言ったり、やけどや血を流している人もいた」。周囲には焦げたようなにおいが漂っていた。 近所の女性は「ゴロゴロという音もなかったから、最初は落雷と思わなかった」とおびえた様子で話した。