なぜ自殺してはいけないのか、という理由はたいてい嘘が述べられている。 本当の理由は、奴隷が自殺したら困るからである。 全員が貴族とか、全員がエリートという社会はあり得ないので、底辺は必要なのである。 もちろん奴隷的労働は誰でも出来るから、かけがえのない存在とは言えないし、ある程度過労死するのも折り込み済みではあるが、そうかと言って、大量に死なれたら困るのである。 権力者が自殺を禁止するのは当然であると言える。 負けたから自殺というのでは、ゲームが成り立たない。 敗者が隷属してこそゲームなのである。 隷属の義務を怠り、自殺されるとなると、勝者の意味が無くなる。 自殺とは隷属義務の放棄に他ならず、これは禁止されなければならない。 命が大事という決まり文句にも疑問がある。 そもそも人間は寿命で死ぬことになっている。 どうせ死んで無になるということから考えると、本当に命が大事かどうかは怪しい。 自