11月10日、景気低迷に伴う経費削減の動きを受けて電通と博報堂の苦戦が続いている。写真は夜の銀座に輝くネオン広告。4月撮影(2009年 ロイター/Yuriko Nakao) [東京 10日 ロイター] 広告大手の電通4324.Tと博報堂DYホールディングス2433.Tが苦戦を続けている。景気低迷に伴う経費削減の動きが活発化していることを受け、大半の業種が広告を減少させていることが背景。 ここから景況が良くなったとしても、すぐに広告が増加に転じることはなく、両社とも回復は来年後半以降になるとみている。 今回の決算発表シーズンでは、経費削減効果によって増益を確保した企業が少なくなかったが、それと反比例するかのように電通の上半期は営業利益が前年比61.6%減、博報堂DYが同98.5%減と大幅減益を余儀なくされた。下半期も急速な回復は見込まれず、いずれも2010年3月期の連結営業利益は半減を見込ん