中国が設立を呼びかけているアジアインフラ投資銀行(AIIB)が、発足時の資本金について当初予定していた500億ドル(約6兆円)からの大幅な引き上げを検討していることがわかった。参加国が想定より膨らんだことを受け、当初からより厚い資本を備えた銀行としたい考えだ。 昨年10月に設立合意したAIIBは、将来的に目標とする「法定資本金」を1千億ドル(約12兆円)とする一方で、今年中を予定する発足時にはその半額を目指す、としていた。当時は参加国数が21カ国と少なかったことにも配慮した。 ところが今春になって参加国が急増し、57カ国まで膨らんだ。このため、中国を主体とするAIIB臨時事務局が「設立に向けた一連の協議で、引き上げを提案した」(国際金融筋)。500億ドルの1・5~2倍への引き上げが検討されている模様だ。 発足時の資本金を増やせば「格… こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお