オノマトペについて考えるマンガを読み慣れない私にとって、マンガ表現における最大の謎はオノマトペである。オノマトペとは、「ガガガ」「ドーン」「バシッ」といった擬音が、グラフィック的なデザインをともなって描き込まれるマンガの技法を指す。私は、マンガのコマがオノマトペで埋め尽くされた途端、画面全体がまとまりのない絵と文字の入り乱れにしか見えなくなってしまうという悩みを持っている。これがなかなか克服できずに困っているのだ。混沌としたビジュアルに戸惑い、先へ進めない。小さな頃からマンガを読む習慣がなく、いまだに読み方がわからない私にとって、オノマトペは理解を妨げるもっとも大きな障壁である。いまは1日に1冊ずつマンガを読んで目を慣れさせようと訓練しているが、まだうまくいっていない。たとえば下記のコマでいえば、私には「ズドドド」の文字だけが不自然に浮かび上がり、戦闘シーンの絵とオノマトペがまったく融合し