読書は館内、飲食しながらの語らいはカフェで。機能的な区分けも当世流=西宮市御茶家所町、大手前大学さくら夙川キャンパス さまざまな学術情報がインターネットで取り出せる時代。学生の図書館離れが叫ばれる中、筑波大が今春、コーヒーチェーン店「スターバックス」を付属図書館内に誘致して話題になった。兵庫県内の大学でも、施設の新装や市民利用の促進など、新たな取り組みが進んでいる。暗く寂しくてほこりっぽい-。そんな、かつての大学図書館のイメージが変わりつつある。(記事・平松正子、写真・浦田晃之介) コンクリート打ち放しの閲覧室に談笑があふれている。AVブースで映画を楽しみ、併設のオープンカフェや屋上庭園で本を広げる姿も。大手前大(西宮市)に昨秋誕生した「メディアライブラリーCELL」はファッションビルのようだ。 同大図書館の守屋祐子事務室長は「読書や学習を強いず、私語もOK。物理的・精神的に居心地のよい空