【プレスリリース】シュプリンガーネイチャー、論文の44%をオープンアクセスで出版し、オープンアクセスへの取り組みを通じて、最も高い利用率とインパクトを引き続き著者に提供 2023 OA Report（オープンアクセス報告書）では、公平なオープンアクセスを支援するおもな取り組みを紹介 ロンドン｜ベルリン｜ニューヨーク　2024年8月8日 シュプリンガーネイチャーによるオープンアクセス（OA；Open Access）への取り組みが、3年連続で著者と研究コミュニティーに最高のインパクトを与え続けていることが、公開されているデータ[1]によって明らかになりました。 シュプリンガーネイチャーのOA出版を利用した著者は、自身の研究がより多く利用されていることを実感しています。当社のジャーナルに出版されたOA論文の平均被引用回数は5.85回であり、この数値は、ほかのハイブリッドジャーナルやオープンアクセ

ドイツのDEALコンソーシアム、"The First DEAL Agreements 2019-2023: Setting the Path for Open Access and Transparency"を公開 ドイツのDEALコンソーシアムは、7月25日、"The First DEAL Agreements 2019-2023: Setting the Path for Open Access and Transparency"を公開した。 これは、DEALがWiley社およびSpringer Nature社と締結したOA（オープンアクセス）契約の初期段階の成果をまとめた報告書。DEAL開始の背景や目的、OA契約の成果について包括的に示している。 契約を開始した2019年から2023年の間に、ドイツの研究機関から10万5,000件以上の出版物がDAELとの契約の下で出版され、そのうち

CHORUS 、"CHORUS Forum: Linking from Datasets to Content"の開催報告を公開 CHORUSは、8月6日、"CHORUS Forum: Linking from Datasets to Content"の開催報告を公開した。 6月27日に開催された本フォーラムでは、研究データセットをコンテンツにリンクさせるための戦略、技術、ベストプラクティスに関する講演が行われた。 最初に同フォーラムのモデレータを務めたAGU（American Geophysical Union、米国地球物理学連合）のShelley Stall氏が、事前アンケート結果を基に、データセットとコンテンツのリンクに関する課題を紹介した。 Biological and Chemical Oceanography Data Management Office, Woods Hole

OUP、OA図書に関するイニシアチブ"Scholarship Online: Commit to Open"を開始したと発表 OUP（Oxford University Press、オックスフォード大学出版局）は、8月7日、OA（オープンアクセス）図書に関するイニシアチブ"Scholarship Online: Commit to Open"を開始したと発表した。 本イニシアチブは、30 冊の図書のOA（オープンアクセス）出版費用を図書館や機関から調達し、本図書のデジタル版が世界中で無料かつ永続的に利用できるようにすることを目的としている。 対象となる図書は「若手研究者のサポート」「人文科学」「法と社会科学」の3つのコレクションから各10冊。 2025年3月までに資金目標を達成した場合は、30タイトル全てをOA化する。目標額の一部を達成した場合は、達成の割合に相当するタイトルをOA化し、残

HARRASSOWITZ※1は、8月5日、OA Switchboardとパートナーシップを締結したと発表した。 本パートナーシップは、HARRASSOWITZが提供するシステム"Fokus"※2に出版に関するデータを統合することを目的としたもの。 機関の講読に関するデータと研究成果の出版に関するデータを統合することで、図書館はより概況を把握でき、内部報告に役立てることができるという。 ※1 世界の学術図書館や研究図書館に、電子コンテンツ、定期刊行物、図書などのコレクションのサポートサービスを提供する組織。 ※2 出版物の定期講読や継続注文を管理するシステム。国際的なデータベースによる包括的なリストを含んでいる。 ［ニュースソース］ HARRASSOWITZ & OA Switchboard Partnership － HARRASSOWITZ 2024/08/05 (accessed 20

IFLA（International Federation of Library Associations and Institutions、国際図書館連盟）は、8月5日、"IFLA Internet Manifesto"の2024年版を公開した。 本マニフェストは、インターネットに関する図書館の意見を統一し、同連盟が望むインターネットのビジョン、デジタル空間における図書館の位置づけ、さまざまな関係者に対する提言などを示したもの。 同連盟は、今後数カ月のうちに、各テーマや政策のガイダンスとして役立つ、マニフェストに関連した付属文書を発表する予定だという。 また同連盟は、本マニフェストを広めるための活動の案内についても示している。 ［ニュースソース］ Launch of IFLA's Internet Manifesto! － IFLA 2024/08/05 (accessed 2024-0

米国の大学コンソーシアムBTAA（Big Ten Academic Alliance）は、8月2日、UCLA（University of California Los Angeles）、USC（University of Southern California）、University of Oregon、University of Washingtonが加盟したと発表した。 これにより、BTAAの加盟大学は18校となった。 BTAAは教員7万5,000人、学生81万人、年間の研究費174億ドル、蔵書数1 億 4,500 万冊の規模となり、蔵書数は北米の全印刷図書の25%に相当するという。 ［ニュースソース］ Big Ten Academic Alliance Welcomes UCLA, USC, Oregon and Washington － BTAA 2024/08/02 (acces

CENL（Conference of European National Librarians）※は、7月31日、National Library of Scotland（スコットランド国立図書館）が発表した責任あるAI（Artificial intelligence、人工知能）の導入・使用に関する声明を公開した。 本声明は、AIツールの使用方法、AIの使用に関するやり取り、AIによって生成された資料の収集、データの使用許諾などについて、同館の意思決定の指針となるもの。 責任あるAIの導入・使用に対するコミットメントとして、AIを使用する際に「好奇心と配慮」の文化を創造するよう努めること、グローバルな知識に貢献することでスコットランドの国際的な評価を高めるという同館のミッションをサポートする方法で、AIツールを導入・使用・テストすることなどを挙げている。 ※1987年に設立した、欧州の国立

Springer Nature社、Qatar National LibraryとOA図書出版に関する契約を締結 Springer Nature社は、7月31日、Qatar National Library（カタール国立図書館）とOA（オープンアクセス）図書出版に関する契約を締結したと発表した。 本契約により、カタールの高等教育機関や非営利の研究機関に所属する著者は、同社で図書をOA出版する際、BPC（Book Processing Charge、図書出版料）の支援を受けることができる。 同社におけるOA図書出版に関する契約締結は8件目。中東では初だという。 ［ニュースソース］ Springer Nature signs first Open Access Books Agreement in the Middle East with Qatar National Library － Spr

JPCOAR（Japan Consortium for Open Access Repositories、オープンアクセスリポジトリ推進協会）は、7月22日、「『博士論文の公表』を振り返る」と題する記事を公開した。 これは、JPCOARウェブマガジンに掲載された、博士論文のインターネット公表に関する連載記事の第1回。 2013年に博士論文の機関リポジトリでの公表が義務化されてから10年以上が経過する中、本連載では、博士論文のインターネットでの公表が義務化されることになった理由や、リポジトリへの登録後のデータ流通経路など、筆者の疑問を掘り下げることで、博士論文のインターネット公表の「いま」を伝える。 本記事ではまず、約130年前にわたる日本における学位としての「博士」と「博士論文」の歴史について、資料を交えて論説している。 次に、博士論文のインターネット公表について、各所より要請が相次ぐよう

BTAA（Big Ten Academic Alliance）は、7月24日、NGLP（Next Generation Library Publishing）※1と学術出版インフラの強化を目的としたパートナーシップを締結すると発表した。 本パートナーシップにより、BTAA参加機関が運用するさまざまなプラットフォームに統一された検索レイヤーを作成するパイロットプロジェクトを開始する。 また、BTAAに参加するPennsylvania State University図書館とIndiana University図書館は、NGLPと協力してMeru※2のディスプレイレイヤーを実装し、BTAA専用のインフラやサービスの強化に取り組む。 その他に、IMLS（Institute of Museum and Library Services、米国博物館・図書館サービス機構）が助成するプロジェクトにより、

RSC、米国のCase Western Reserve UniversityとOA契約を締結したと発表 RSC（Royal Society of Chemistry、英国化学会）は、7月18日、米国のCase Western Reserve UniversityとOA（オープンアクセス）契約を締結したと発表した。契約は2026年まで。 これにより、同会とRead & Publish契約を締結した米国の機関は102機関となった。 同会は、2028年までに全ジャーナルをOA化するというコミットメントを発表しており、本契約がコミットメントを改めて示すものだとしている。 ［ニュースソース］ Case Western Reserve University latest American organisation to sign Open Access agreement with RSC － RSC

Clarivate Analytics社、オハイオ州の学術図書館コンソーシアム"OhioLINK"および公共図書館コンソーシアム"SearchOhio"とパートナーシップを締結したと発表 Clarivate Analytics社は、7月18日、オハイオ州の学術図書館コンソーシアム"OhioLINK"および公共図書館コンソーシアム"SearchOhio"とパートナーシップを締結したと発表した。 本パートナーシップにより、同社はOhioLINKとSearchOhioのリソースプラットフォームを統合し、2025年半ばまでに新たなプラットフォームの運用を開始するという。 同社は、新たなプラットフォームにより、オハイオ州の45の公共図書館と87の学術図書館の資料へのアクセスが一元化され、ユーザーにとって資料の発見、検索が容易になるなどと述べている。 ［ニュースソース］ Clarivate to Pa

COAR（Confederation of Open Access Repositories、国際オープンアクセスリポジトリ連合）は、7月18日、欧州のリポジトリの強化に向けたビジョンを策定するための公開協議を実施すると発表した。 COARは2023年1月に、OpenAIRE、LIBER、SPARC Europeと、欧州のリポジトリネットワークの強化を目的とした共同戦略を立ち上げ。2023年2月から3月にかけて、欧州におけるリポジトリの状況に関する調査を実施した。 調査結果を基に、4機関は現在、欧州におけるリポジトリの将来に関する共通ビジョンを概説するポジションペーパーを作成しており、それに対するフィードバックを受け付けているという。 受け付けは8月末まで。 Open Consultation: Crafting a Vision for European Repositories － C

Wiley社は、7月15日、インドのIIT Kharagpur（Indian Institute of Technology Kharagpur、インド工科大学カラグブル校）とOA（オープンアクセス）契約を締結したと発表した。 本契約により、IIT Kharagpurに所属する研究者は、同社のジャーナルポートフォリオにアクセスすることができ、1,300を超える同社のハイブリッドジャーナルに論文をOA出版できる。 ［ニュースソース］ Indian Institute of Technology Kharagpur (IIT Kharagpur) & Wiley Announce a New Open Access Partnership in India － Wiley 2024/07/15 (accessed 2024-07-16) ［小欄関連記事］ 2024年05月24日　Clariva

Clarivate Analytics社、AIが学術界に与える影響について議論する評議会"Clarivate Academia AI Advisory Council"を設立したと発表 Clarivate Analytics社は、7月11日、AI（Artificial Intelligence、人工知能）が学術界に与える影響について議論する評議会"Clarivate Academia AI Advisory Council"を設立したと発表した。 本評議会は、学術分野においてAIの責任ある活用を促進するために協力すること、研究や学習体験を向上させるためのAI活用ガイドラインを策定すること、AIを活用したサービスのテストと検証のためのベストプラクティスを確立することなどを目的としている。 同評議会は、世界中の図書館や学術機関の著名なメンバーで構成。最初の会議では、AIを活用した研究・学習の支