仮想アイドル「初音ミク」を生んだことで知られる音声合成ソフト、ボーカロイド。この技術による音楽制作を教えるコースが来春、四国大学短期大学部(徳島市応神町)に誕生する。同大によると、音楽系の大学にボーカロイドを扱うコースができるのは国内で初めて。メーカーも教育現場へのボーカロイド導入に向け、力を入れ始めている。 同大の音楽科に来年度設立されるのは「音楽制作コース」。同科主任の増田篤志教授(47)によると、1年次にソフトの使用方法など基礎知識を学び、2年次で、ボーカロイドによる作詞・作曲の演習をする。さらに完成した楽曲の販売方法などを、経験者などから学ぶ「セルフ・マネジメント」の講義も設ける予定だ。 ボーカロイドとは、コンピューターによる音声合成技術だ。ソフトウエアに旋律や歌詞を入力すると、人が歌っているかのように歌わせることができる。