「米沢嘉博記念図書館」の書庫に収められた無数の『週刊少年サンデー』。マンガ雑誌の背表紙がずらりと並んでいる光景は、そうそう目にできるものではない。 10月31日、コミックマーケットの前代表 故・米沢嘉博氏の名を冠した図書館がオープンした。「米沢嘉博記念図書館」と名づけられたこの施設は、米沢氏が生前蒐集していたマンガ単行本・雑誌、書籍、風俗誌などを収蔵する閉架式の図書館で、国立国会図書館や京都国際マンガミュージアムなどでも欠本扱いの貴重本が多数収められている。また、コミックマーケットで販売された同人誌も期限付きで閲覧対象に入るとあって、開館前から研究者やファンたちの熱い視線を浴びてきた。 今回は、この米沢嘉博記念図書館の設立を推進した明治大学国際日本学部准教授の森川 嘉一郎氏に、設立のきっかけと今後の展開についてうかがった。 東京・千代田区の、明治大学キャンパス内にオープンした米沢嘉博記念図